2021.03.24  2021.04.09

企業の経営戦略と現状分析、競争優位のための戦略について詳しく説明する(後編)

皆さんこんにちは!マコブログです!
前回、「企業の経営戦略と現状分析、競争優位のための戦略について詳しく説明する(前編)」をお送りしましたね。
今回は、その続編となる「企業の経営戦略と現状分析、競争優位のための戦略について詳しく説明する(後編)」について書いていきます!

競争優位のための戦略


経営戦略では、競合他社との競争に勝つために、他社よりも優位な立場で競争に参加できるようにすることが重要です。他社よりも優位な立場を築くことを競争優位といいます。
競争優位を実現するための戦略を紹介します。



ニッチ戦略
他の企業が参入していない市場を開拓する戦略をニッチ戦略といいます。

コアコンピタンス
他社にはマネのできない、自社独自のノウハウや技術をコアコンピタンスといいます。はっきりとしたコアコンピタンスが生み出せれば、他社の製品と差別化を図ることができます。

ブルーオーシャン戦略
これまでに付加価値を付けた商品やサービスを生み出し、競争対手のいない全く新しい市場を作ることをブルーオーシャン戦略といいます。

自社の資源だけでなく、他社の資源を活用して経営を行うことも、競争優位を実現するための戦略になります。事業の一部やすべてを他者の資源を使って行うことにより、自社資源をメインの事業に集中投下できるからです。また、自社で行うよりもコストが抑えられるため、価格競争でも優位に立つことができます。

アウトソーシング
自社の事業の一部を外部の専門業者に委託することをアウトソーシングといいます。なお、アウトソーシングの中でも、総務、人事、経理など業務プロセスの単位で委託することをBPO(Business Process Outsourcing)、コストの安い海外の企業に委託することをオフショアアウトソーシングといいます。

アライアンス
他の企業と技術提携を結んだり、資金を出し合って共同で経営する合弁会社を設立するなどして連携することを、アライアンスといいます。組織的統合をしないため、企業の独立が保たれます。

ジョイントベンチャ
複数の企業が共同出資によって、新しい会社を組織する形態をジョイントベンチャといいます。アライアンスでは企業の独立性を保つためにお互いの経営資産を限定的に共有しますが、ジョイントベンチャではお互いの経営資産を共有し、相互に技術やノウハウを利用しあいます。

M&A
目的の事業をすでに行っている企業と合併したり、買収したりすることをM&Aといいます。企業を買い取るには、その企業が発行している株式を買い取ることで実現します。
また、M&Aの1つの手法として、「いつからいつまでの間に、A企業の株式をいくらで買います」といった内容を公表し、不特定多数の株式を買い取る方式をTOBといいます。
アライアンスによる企業提携では、相手企業の意思決定に限定的にしか関与できませんが、M&Aの場合は自由な意思決定を行うことが可能です。

垂直統合


場合によっては買収や合併を行い、開発から生産、販売までの全工程を同一企業内で行うことを垂直統合といいます。中間コストを省くことができるため、価格競争で優位に立つことができます。しかし、大きな初期コストを必要とするため、経営リスクは高くなります。


MBO

経営陣自らが自社を買収し、株主などから経営権を取得することをMBOといいます。他社によるM&Aを防止するときなどに行われます。

技術開発戦略

「経営」と「技術」を別のものとして考えるのではなく、技術革新を効果的にビジネスに結び付けて企業の成長を図ることをMOT(Management Of Technology)といいます。
技術が急速に進捗する中で、技術動向を正しく分析、把握し、また、自社の保有する技術を評価したうえで、将来的に市場での競争力を確保するにはどの分野の技術開発を強化すべきか戦略をたてることが必要です。これを技術開発戦略といいます。

技術ポートフォリオ
自社の保有する技術を評価するには、技術ポートフォリオを使用します。技術ポートフォリオとは、技術水準や技術の成熟度などを軸にしたマトリックスに、市場における自社の技術の位置づけを示したものです。

ロードマップ
技術開発戦略を策定したら、ロードマップを作成し、それを基に技術開発を進めていきます。ロードマップとは、技術動向の分析結果を基にした今後の推移予測と、技術開発戦略に基づいた自社の進展目標を時間軸上に表した図表のことで、横軸に時間、縦軸に技術や商品などを示します。


イノベーション

商品やサービスに従来にはなかった革新的な技術を導入したり、ビジネスモデルを創出したりすることで、世の中に変革をもたらすことをイノベーションといいます。
例えば、スマートフォンの登場は、人々の生活を大きく変えました。他社との競争に勝ち抜くためには、イノベーションを起こしていくことが重要となります。
イノベーションには、変革を起こす対象によって次の種類があります。
プロダクトイノベーション…革新的な新製品を開発する。
プロセスイノベーション…製造や販売などのプロセスにおいて革新的な仕組みを開発する。
また、イノベーションを実現するための考え方や手法として、以下のものが注目されています。

ハッカソン
エンジニアやデザイナーなどが少人数でチームを編成し、与えられた課題を解決するためのソフトウェアを企画、開発してその成果を競い合うイベントをハッカソンといいます。

デザイン思考
かつては、市場を分析して必要と思われる商品を開発するやり方が主流でした。物があふれる現代においては、あくまで「利用者」を中心に考え、利用者に共感することで利用者が本質的に抱える課題やニーズを発見し、解決するための商品をデザインすることが必要とされています。この考え方をデザイン思考といいます。

魔の川、死の谷、ダーウィンの海
新技術を用いた新しい商品を提供するには、研究、開発、事業化、産業化というプロセスを経る必要があります。各プロセスの間には、それぞれ以下の障壁が存在するといわれており、イノベーションを実現するには、これらを乗り越える必要があります。

魔の川…研究によって新しい技術を生み出しても、開発に進むことなく終わってしまうこと。
死の谷…せっかく製品を開発しても、資源不足のため事業化されることなく終わってしまうこと。
ダーウィンの海…事業家しても商品が市場でシェアを獲得できず、産業化できずに失敗に終わってしまうこと。

イノベーションのジレンマ

大企業の場合、自社商品がすでに市場でシェアを獲得している場合が多く、既存の商品をより高性能に改良していくことでシェアの維持・拡大を図ることに注力しがちです。その結果、新興企業による全く新しい技術を取り込んだ商品にシェアを奪われてしまうことがあります。この現象をイノベーションのジレンマといいます。


オープンイノベーション

自社だけでイノベーションを起こすのは限界があるため、外部の技術やアイディアを取り入れてイノベーションを起こそうとする企業が増えていきます。自社だけでなく、他社や自治体、大学、起業家など、外部の組織や人が持つ技術を組み合わせて新しい製品やビジネスモデルを開発することをオープンイノベーションといいます。

生産戦略

製造業においては、製品や製品を構成する部品を必要以上に製造すると、在庫を管理するのに無駄な費用が発生してしまいます。また、逆に製造数が不足してしまうと、市場のニーズに応えられないなど、損失が発生します。そのため、生産を最適化するためのさまざまな方法がとられています。

ジャストインタイム(JIT:Just-In-Time)

「必要なものを」「必要なときに」「必要な量だけ」生産する生産方式を、ジャストインタイム(JIT:Just-In-Time)といいます。ジャストインタイムを実現するため、トヨタ自動車が開発した生産方式にかんばん方式があります。かんばん方式では、後工程が自工程の生産に合わせて、必要な部品を、必要なときに、必要な量だけ前工程から引き取ります。前工程は、引き取られた分だけ生産して補充することで、各工程で発生する半製品(製造中のもの)や部品在庫を削減できます。「かんばん」と呼ばれるボードを使用して工程間で情報をやり取りしていたため、看板方式と呼ばれています。

MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)

製品を製造するのに必要な部品をまとめた部品構成表や在庫状況などの情報から、生産計画に基づいた適切な部品の数と時期を算出する方法を、MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)といいます。工場などにMRPを採用することで、適切なタイミングに適切な量の部品を発注することが可能になります。


セル生産方式

1人または少人数の作業員が、製品の完成までの全工程を担当する生産方式を、セル生産方式といいます。ベルトコンベアを用いた流れ作業で行う生産方式と異なり、多品種の製品を生産できます。

FMS(Flexible Manufacturing System)

本来、少量多品種の製品を製造するのはコストがかかり実現が困難ですが、ロボットなどによって生産を管理することでそれを実現するシステムを、FMS(Flexible Manufacturing System)といいます。製品ごとに材料や機械の部品が自動的に切り替わるようにするなどして人件費を削減し、消費者の多様なニーズに応えられるようにします。

BTO(Build To Order:受注生産方式)

製品の注文を受けてから製造する生産方式を、BTO(Build To Order:受注生産方式)といいます。パソコンの生産などに採用される方式で、消費者が注文時に指定した構成に合わせてストックしていた部品を組み立てます。受注してすぐに出荷することはできませんが、過剰在庫を防ぐことができます。


まとめ

いかがでしたか?
今回は、企業の経営戦略と現状分析、競争優位のための戦略について詳しく説明する(後編)をお届けしました。
競争優位のための各戦略について、名称と特徴はおさえておきましょうね!
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プロジェクトマネジメントとは?5つのプロセスとそれぞれの知識エリアについて

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Makoto
高校卒業と同時にプログラミングを学習しはじめ、今年で4年目になります。
普段はフロント周りで作業をしていて、WordPressの開発とSEO対策には自信があります。
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